AMR・AGF導入を検討する前に整理すべき、3つの視点
工場・倉庫の搬送自動化は、いま最も引き合いの多い領域のひとつです。AMR(自律走行搬送ロボット)やAGF(無人フォークリフト)の選択肢は年々豊かになり、性能も価格も進化を続けています。しかし導入検討の現場では、機種比較から入ってしまったために遠回りになるケースが少なくありません。機種選定の前に整理すべき3つの視点があります。
視点1:「何を運ぶか」の前に「なぜ運ぶか」
搬送は、それ自体が価値を生む工程ではありません。だからこそ「この搬送はなぜ発生しているのか」から問う必要があります。工程間の在庫や仮置きがレイアウトのゆがみから生じているなら、搬送を自動化するより、レイアウトと工程設計を見直す方が投資対効果が大きいことがあります。運び方の最適化の前に、運ぶ理由の精査。ここで無駄な搬送を消せれば、必要な設備の台数そのものが変わります。
視点2:平均ではなく「ピーク」で設計する
搬送量の平均値で台数を決めると、出荷前や段替え時などのピーク時間帯に処理が追いつかず、「結局人が運んでいる」状態になりがちです。逆にすべてをピークに合わせると、設備は過剰になります。ピークの山を崩せないか(出荷波動の平準化、先行搬送)を検討したうえで、残ったピークに設計を合わせる。この順序が投資を最小にします。
視点3:導入後の「運用体制」を先に決める
AMR・AGFは導入して終わりではありません。レイアウト変更時の地図・経路の更新、異常停止時の一次対応、稼働データを見て改善を回す担当——運用の担い手を導入前に決めておくことが、稼働率を左右します。ここが曖昧なままだと、せっかくの設備が「止まったら使われなくなる」道をたどります。
機種選定は、最後でいい
3つの視点が整理できれば、必要な仕様は自ずと絞られ、機種選定は短時間で終わります。世界のメーカー各社の強みと、全国のSIerパートナーの得意領域を知り尽くした指揮者として、FA.Regaloは「なぜ運ぶか」の整理から伴走します。
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